燃料デブリの状態を把握するために、1~3号機の格納容器内にロボットを投入して調査を実施しました。3号機では、溶融物が固化したと思われるものや、複数の落下物、堆積物を確認できました。また、宇宙線由来のミュオンを用いた測定を実施し、圧力容器内部の状態を評価しました。並行して燃料デブリ取り出しに必要な技術開発を実施しています。
得られた情報から、燃料デブリの取り出し方針を決定しました。2021年内に初号機の燃料デブリ取り出しを開始する予定です。
*燃料デブリとは
炉作業の進捗に伴い発生する固体廃棄物について、今後10年程度の発生量予測に基づく保管管理計画を策定しました。 構内に一時保管している使用済保護衣等を焼却し減容するため、雑固体廃棄物焼却設備を設置して、運用を開始しました。
建屋への地下水等の流入量は、地下水バイパス・サブドレン・陸側遮水壁・フェーシング等の重層的な対策により、対策前の400㎥/日程度から100㎥/日程度(2017年12月平均)まで低減しました。
汚染水が海洋へ流出することを防ぐために、海側遮水壁を設置しました。その後、港湾内の放射性物質濃度は低下傾向が継続しています。
タンクの信頼性向上のため、フランジ型タンクを解体して、溶接型タンクへの置き換えを進めています。
タンク内に保管されている汚染水の浄化や地下トンネル内の高濃度の汚染水除去が進みました。
また、建屋内滞留水の処理を継続しており、2020年内に建屋内滞留水の処理を完了する予定です。