喜多方でまだ残っている市街地外縁部の清水や生態系豊かな水路を保全しつつ,枯渇した清水とまちなか水路を再生させ,それをまちづくりに生かそうとする研究プロジェクトです.
喜多方地域の水循環を健全な状態に戻すだけでなく,地元自らが清水や地下水の大切さと喜多方独自の風土,歴史を再認識して地域の貴重な地下水資源を有効に利用して地域活性化させようとすること目的としています.
喜多方では,御清水(おしみず)という地名があるように,地下水が湧き出す場所および湧き出した水のことを清水とよんで親しんできました.喜多方では30年前までは市内の公園,寺社,個人住宅の庭などから清水が湧き出していました.その清水や地下水を水田灌漑用や生活用水,飲料水として利用してきました.さらに,その地下水をラーメンや酒造などにも利用し,地下水は喜多方の産業や観光の発展をも支えています.ところが,喜多方の市街地にあった清水はつぎつぎと枯れてしまい,今では市街地の周辺部にだけ清水が残っている状態です.かつて各所に清水が湧き出ていたことを,若い世代の人たちはほとんど知りません.街なかの水路も,ほとんどが蓋をされてしまいました.
柴崎研究室では,平成18年度から「特定非営利活動同人 超学際的研究機構」の「きたかた清水の再生によるまちづくりに関する調査研究」プロジェクトに参加しています.
喜多方湧水マップ
2011年 若菜愛実さん作成(2010年度福島大学共生システム理工学類卒業)
旧ホームページに研究の成果報告をまとめていました.
こちらを参照ください. 喜多方清水再生のページ
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