担当授業科目
自己デザイン領域
教養演習Ⅰ 前期・月5(Cクラス担当)
教養演習Ⅱ 後期・火5(Cクラス担当)
共通領域
生命の科学01「生物多様性を考える」前期・水2
専門領域
生物学(旧カリ名「生物学概論」)前期・火1
環境保全論(旧カリ名「環境保全論」)後期・火3
環境システム概論(旧カリ名「環境システム論」)後期・月3(1回分「生命のシステム構築と環境への適応」担当)
環境解析演習(旧カリ名「環境解析演習」)前期・火3(2回分「生物を用いた環境評価」担当)
環境システムマネジメント演習 I 「研究室ゼミ」後期・月5
環境システムマネジメント演習 II「研究室ゼミ」前期・月5
卒業研究 I 「研究報告会」前期・月4
卒業研究 II「研究報告会」後期・月4
自然環境調査法(旧カリ名「自然環境調査法A」)夏季集中 <8月27日(月)~8月31日(金)長野県菅平高原にて実施予定>
保全生物学実験A・B(旧カリ名「保全生物学実験A・B」)前期・木3−5,金3-5(5回分「生物を用いた河川環境評価」担当)
大学院授業科目
動物形態学特論 I 前期・火4
動物形態学特論 II 後期・火4
修士論文研究(I~III)
現代教養コース現代教養科目
地球・生命・人類の歴史 [2012年度担当](担当年度は4回分担当)
これまでの研究内容と最近興味を持っている研究テーマ
主な研究テーマは「昆虫の卵形成(卵巣の中で1つの卵ができるまでの過程)と卵巣構造の系統進化」,「アザミウマ類の分布・分類・形態学的研究」,「河川に生息する底生動物の分布と生態」です。最後の「河川に生息する底生動物の分布と生態」については,自然共生・再生研究のページを参照して下さい。さて,「昆虫の卵形成」は、カゲロウ類,アザミウマ類,カカトアルキ類を材料にして行ってきましたが,最近はトビケラ類に興味をもっています。カゲロウ類の卵形成の研究を始めるきっかけになったのは,フタバカゲロウというコカゲロウ科に属するカゲロウで,この種は福島大学構内の野外に設置された水槽内で幼虫が採集できる小型の止水性カゲロウです。フタバカゲロウは,卵胎生(成虫は卵を産むのではなく,幼虫体が完成するまで成虫の体内に卵を保持し,幼虫体が完成すると,卵膜に包まれた幼虫を産む型の生殖様式)という他のカゲロウとは違った生殖様式で子孫を残しますが,それ以外にもいくつか興味深い特徴があります。その中の一つが卵の中で幼虫ができるときの栄養分となる「卵黄」の出来方が特殊な点(エオシンという色素で赤く染まるタンパク質成分がほとんど形成されない)で,これについては当研究室の学生が詳しく研究してくれました。もう一つは,このカゲロウの卵には非常に薄い卵膜(卵のまわりに形成される保護膜)しかできない点です。これは,このカゲロウが行う卵胎生という生殖様式と関連があるものと思われますが,さらに,その出来方や卵膜を分泌する細胞などにも興味深い特徴があることがわかってきました。これについても当研究室の学生が研究してくれました。そしてもう一つ,このカゲロウの卵巣構造は他の昆虫の卵巣構造とは異なる形態的特徴(左右の卵巣の側輸卵管が、共輸卵管とは別の部分でつながっている)がある点です。フタバカゲロウで認められたこの特徴は,これまでに日本から記録されているコカゲロウ科に属するほとんどの属を含む11属19種のカゲロウでみられることを確認しました。しかしながら,その他の科に属するカゲロウからは認められません。トビケラ類の卵形成,カカトアルキという昆虫そのものについては、別のページで紹介します。
昆虫の卵形成については,興味を持っているけれどもまだ着手できていないテーマがいくつかあります。その一つは「ヘビトンボの胚期における卵形成」です。ヘビトンボはその幼虫が「孫太郎虫」と呼ばれ,子供の癇の薬として知られています。この虫は,この虫に近縁な他の虫(例えばウスバカゲロウやクサカゲロウなどの脈翅類と呼ばれる仲間)と比べると,ちょっと特殊な卵形成を行うことが知られています。これまでに幼虫や成虫における研究例はありますが,その変わった卵形成様式の謎を明らかにするためには,胚期にまでさかのぼってもっと詳しい観察を行うことが必要であると考えています。幸い,摺上川や水原川で大量に材料を採集できるので,夏に成虫を採集して,卵を得られれば研究に着手したいと思っています。
もう一つの未着手のテーマは「カマアシムシの卵形成」です。カマアシムシとは自然度の高い林内の土壌中に棲息する非常に小さな昆虫(体長はおよそ1.0 mm前後)で,あまりまとまった数を採集することはできません。ところが,福島大学構内のコナラ林や福島市小鳥の森のコナラ林などでは,その土壌中からかなりまとまった数のカマアシムシが採集できます。しかも,とても体の大きな(といっても、2.0 mm 弱程度ですが)個体が得られます。この虫の卵形成過程が非常に特殊であることは今から25年ほど前に報告されていますが,この様にこの虫が比較的珍しいということと体が小さいということから,その後研究はされていません。そこで,せっかく大きな個体がたくさん採集できるフィールドを近くに持っているのだから・・・ということで,その卵形成を調べてみたいと思っています。当研究室の学生が生殖サイクルに関する予備的な研究をしてくれましたので,いずれは卵形成の研究も始めたいと考えています。
さて,もう一つのテーマ「アザミウマ類の分布・分類・形態学的研究」は,とりあえず福島大学周辺を中心として,福島県内にはどんな種類のアザミウマ類が棲息・分布しているのかを調べています。例えば,福島大学構内のコナラ林の土壌性アザミウマ類を調べるために,毎月1回リター(落ち葉)を採集して,その中に棲息するアザミウマ類を抽出するという作業を3ヶ所で3年間行いました。また,福島大学構内のいたるところにみられる「ブタナ」というキク科の帰化植物の花を訪れるアザミウマ類を5年間かけて調査しました。これらの調査で確認した種類を含めて,現在までに得られた福島県内のアザミウマ類のリストは「福島県内のアザミウマ類」のページでご覧下さい。また,大隅諸島の屋久島と南西諸島の与那国島でも過去にアザミウマ類のファウナ調査をしてかなりの数の未整理の標本があります。以前は,毎年春に一回,これらの島々までサンプリングに出かけて,その島にはどんなアザミウマが分布しているのか,そしてそのファウナに他の島と何か違いはないか,といったことを調べていました(残念ながら、ここ10年ほどは出かけられていません・・・)。
私が昆虫の研究を始めて以来のつきあいでもある「アザミウマ」という虫については,いろいろと興味深いテーマがまだまだたくさんあります。その中でも最近,特に力を入れて研究してきたのが,「腹板腺」という構造の超微形態についてです。アザミウマの雄の中には,腹部腹板に「腹板腺」と呼ばれる構造をもつ種類が知られています。ここから性フェロモンを放出するのではないかと考えられていますが,どのような物質を合成し,放出しているかはまだ明らかになっていません。腹板腺は穿孔亜目のアザミウマは腹部第3節から第7節の各節に存在する場合が多く,有管亜目の場合は腹部第8節だけに存在します。腹板腺で合成された物質を外部へ放出するために腹板域のクチクラにみられる構造(腺域)の形態は近縁なものどうしでは類似していますが,系統が遠くなるほど異なっています。このことから腹板腺は分類形質として用いられる場合も多いため,その微細構造からアザミウマの系統を考えることもできるのではないかと,様々な形態の腹板腺をもつ種を材料に,観察を進めています。アザミウマ類の腹板腺については,「アザミウマ類の腹板腺」のページでさらに詳しく実際の写真とともに紹介しています。腹板腺以外にもアザミウマにはユニークな特徴がたくさんみられます。それらについても徐々に明らかにしていきたいと思っています。
最近はフィールドワーカーが多く,電子顕微鏡を扱い,じっくり顕微鏡下の世界に取り組む学生が減ってしまい,寂しい限りです。もし,これらのテーマに興味を持ってくれたり,挑戦してみたいと思ってくれた生物好きの学生さんがいたら,是非一度研究室に遊びに来て下さい。お待ちしています。
研究業績一覧
- [著書・論文・報告書]
- 2012年
- 裏磐梯地域の湖沼群における底生動物相(予報)〜五色沼及び桧原湖探勝路付近の池沼の底生動物相〜(塘 忠顕・増渕翔太)裏磐梯五色沼湖沼群の環境調査中間報告書, 1, 35-38, 2012.
- 福島県相馬市の土壌動物に対する東日本大震災の影響〜震災後に実施したカニムシ類とアザミウマ類の調査から〜福島大学プロジェクト研究[自然と人間], (9), 1-12, 2012.
- 東日本大震災による津波が原因でできた水たまりの水生昆虫相〜福島県相馬市磯部大浜地区の事例〜(塘 忠顕・増渕翔太)福島大学プロジェクト研究[自然と人間], (9), 13-16, 2012.
- 2011年
- 農作物のアザミウマの見分け方<総説>植物防疫, 65(6), 371-375, 2011.
- 施設栽培シシトウの害虫アザミウマ類に対するブースター天敵アカメガシワクダアザミウマの放飼回数と防除効果の関係(櫻井民人・勝山直樹・中尾史郎・塘 忠顕・日本典秀・井上栄明・津田新哉)北日本病虫研報, 62, 140-143, 2011.
- 福島県会津地方南部における土壌性カニムシ類 付.福島県におけるカニムシ類の記録(塘 忠顕・加藤与志輝・吉澤 領・河端将太)福島生物, (54), 1-12, 2011.
- 福島県いわき市田人町南大平区におけるアザミウマ相(前田知実・塘 忠顕)福島生物, (54), 13-24, 2011.
- 福島県におけるクロマメゲンゴロウとホソクロマメゲンゴロウの分布(塘 忠顕・菅野峻介・吉井重幸)福島生物, (54), 29-39, 2011.
- 磐梯朝日国立公園特別保護地区のアザミウマ相(予報)福島生物, (54), 41-46, 2011.
- 柴崎直明・塘 忠顕・長橋良隆・渡邊 明編著(分担執筆), 阿武隈川流域の環境学(阿武隈川水系摺上川の水生昆虫相の変遷, pp.79-104.), 福島民報社, 2011.
- 2010年
- カキクダアザミウマPonticulothrips diospyrosiHaga et Okajima(総翅目:有管亜目)の卵門の微細構造(千葉裕美子・塘 忠顕)Proceedings of the Arthropodan Embryological Society of Japan, 45, 21-23, 2010.
- 福島大学金谷川キャンパスの生物多様性とその保全策の提言(黒沢高秀・塘 忠顕・菊地壮蔵)福島大学地域創造, 22(1), 103-128, 2010.
- 福島県いわき市田人町におけるツマグロキチョウの記録福島生物, (53), 45-46, 2010.
- 尾瀬国立公園編入地域におけるアザミウマ相尾瀬の保護と復元, (29), 111-116, 2010.
- 尾瀬国立公園編入地域における水生昆虫相尾瀬の保護と復元, (29), 117-127, 2010.
- ふくしま県民の森「フォレストパークあだたら」のシリアゲムシ相 付.福島県におけるシリアゲムシ類の記録福島大学プロジェクト研究[自然と人間], (8), 8-17, 2010.
- ふくしま県民の森「フォレストパークあだたら」のアザミウマ相(補遺)(塘 忠顕・吉澤 領)福島大学プロジェクト研究[自然と人間], (8), 18-24, 2010.
- 阿武隈川水系摺上川左支川(焼松川・布入川)の水生昆虫相 〜摺上川の水生昆虫相との比較〜(塘 忠顕・星 竜樹)共生のシステム, 10, 48-62, 2010.
- 2009年
- マメハナアザミウマMegalurothrips distalis(Karny)(総翅目:穿孔亜目)雄の刺毛腺細胞の微細構造(吉田洋子・塘 忠顕)Proceedings of the Arthropodan Embryological Society of Japan, 44, 39-40, 2009.
- 'Paraneoptera': a comparison of ovarian structureProceedings of the Arthropodan Embryological Society of Japan, 43, 61-63, 2009.
- 福島県会津美里町(会津地方)におけるモンカゲロウEphemera strigataEatonの生活史(カゲロウ目:モンカゲロウ科)(斎藤広行・塘 忠顕)福島生物, (52), 21-35, 2009.
- ふくしま県民の森のアリ相(予報)(吉澤 領・塘 忠顕)福島生物, (52), 37-42, 2009.
- 阿武隈川水系摺上川ダム直下流域における底生動物相〜2006年〜2008年の調査結果の比較〜共生のシステム, 7, 34-41, 2009.
- 2008年
- 福島県二本松市山ノ入川におけるモンカゲロウとトウヨウモンカゲロウの分布と生活史(カゲロウ目:モンカゲロウ科)(尾形泰裕・塘 忠顕)福島生物, (51), 17-30, 2008.
- ふくしま県民の森及びその周辺地域における蝶類の記録(2006年9月−2008年5月)(塘 忠顕・山口咲恵・遠藤真希)福島生物, (51), 31-39, 2008.
- 阿武隈川に侵入した外来種フロリダマミズヨコエビCrangonyx floridanusBousfield(端脚目:マミズヨコエビ科)〜その特徴と脅威〜(塘 忠顕・斎藤広行・遠藤絢香)日本生態学会東北地区会会報, (68), 36-40, 2008.
- 阿武隈川水系摺上川ダム直下流域における底生動物相 〜2007年の調査結果から〜共生のシステム, 6, 44-53, 2008.
- 卵が語る昆虫の環境適応と進化福島の進路, (297), 33-36, 2007.
- ふくしま県民の森の水生昆虫相〜フォレストパークあだたら内の3水系と人工池,及び杉田川に生息する水生昆虫〜(塘 忠顕・山口咲恵,嘉納裕輔)福島大学プロジェクト研究[自然と人間], (7), 5-16, 2008.
- ふくしま県民の森「フォレストパークあだたら」の蝶相(山口咲恵・塘 忠顕)福島大学プロジェクト研究[自然と人間], (7), 17-22, 2008.
- ふくしま県民の森「フォレストパークあだたら」のアザミウマ相〜秋季の調査で記録されたアザミウマ類(昆虫綱:総翅目)〜(塘 忠顕・吉澤 領)福島大学プロジェクト研究[自然と人間], (7), 23-28, 2008.
- Ultrastructure and formation of ball-shaped structures in the oocytes of phlaeothripine thripsBagnalliella yuccae(Insecta: Thysanoptera)(A. Nagashima, T. Tsutsumi)Proceedings of the Arthropodan Embryological Society of Japan, 42, 2008.
- 2007年
- 福島県中通り地方北部(福島市,二本松市,大玉村)のゲンゴロウ相(昆虫綱:鞘翅目)(中西さやか)福島生物, (50), 61-68, 2007.
- Structure of the ovary and "nurse cells" in a freshwater ostracod,Cyprinotus uenoiBrehm (Podocopida: Cypridoidea)(K. Ikuta, F. Maruo, T. Makioka)Zoological Science, 24(9), 906-912, 2007.
- 摺上川ダム建設後における摺上川の水生昆虫相(山下 雄)共生のシステム, 5, 55-70, 2007.
- 2006年
- Chorion of a South African heel-walker,Karoophasma biedouwensisKlass et al.: SEM observations (Insecta: Mantophasmatodea)(T. Uchifune, K. Tojo, R. Machida)Proceedings of Arthropodan Embryological Society of Japan, 41, 29-35, 2006.
- Postembryonic development of ovaries in a phlaeothripine thrips,Liothrips kuwanai(Moulton) (Insecta: Thysanoptera)(Y. Ishikawa)Proceedings of Arthropodan Embryological Society of Japan, 41, 57-58, 2006.
- Hydatothrips属2種,H. (Hydatothrips)abdominalis(Kurosawa) とH. (Neohydatothrips)gracilicornis(Williams)の腹板腺の微細構造(総翅目・穿孔亜目)(下谷沙織)Proceedings of Arthropodan Embryological Society of Japan, 41, 59-65, 2006.
- 福島県および宮城県における地理的単為生殖昆虫オオシロカゲロウについて〜新たな生息地および個体群の性比〜(関根一希,遠藤絢香,東城幸治)福島生物, (49), 5-11, 2006.
- 福島大学構内及びその周辺のアザミウマ類 IV. 大学周辺の水田及び水田周辺の植物から採集されたアザミウマ類(高倉未来,佐々木政喜)福島生物, (49), 23-30, 2006.
- 摺上川ダム建設後におけるダム周辺流域の底生動物相(山下 雄,遠藤絢香)共生のシステム, 2, 52-53, 2006.
- 2005年
- Thrips (Thysanoptera: Thripidae) on the flowers of a dioecious plant,Dioscorea japonica(Dioscoreaceae)(M, Inoue, N. Osawa)Canadian Entomologist, 137, 712-715, 2005.
- カカトアルキ目の卵巣構造・卵形成と系統(東城幸治,内舩俊樹,町田龍一郎)生物科学, 57(1), 23-28, 2005.
- カカトアルキ目の胚発生と系統(町田龍一郎,東城幸治,内舩俊樹)生物科学, 57(1), 29-34, 2005.
- Ovarian structure and oogenesis of the South African heel-walkerKaroophasma biedouweinsis(Insecta: Mantophasmatodea)(K. Tojo, R. Machida)Proceedings of Arthropodan Embryological Society of Japan, 40, 15-22, 2005.
- コカゲロウ類の卵膜の微細構造とその形成過程(夏坂和史)Proceedings of Arthropodan Embryological Society of Japan, 40, 31-34, 2005.
- Tenothrips frici(Uzel) の腹板腺の微細構造(総翅目:穿孔亜目)(下谷沙織)Proceedings of Arthropodan Embryological Society of Japan, 40, 35-39, 2005.
- Postembryonic development of ovaries in two phlaeothripine thrips,Liothrips kuwanaiand Ponticulothrips diospyrosi (Insecta: Thysanoptera)(Y. Ishikawa)Zoological Science, 22, 1434,2005.
- 2004年
- Analysis of anal secretions from phlaeothripine thrips.J. Chemical Ecology, 30, 409-423, 2004.
- Transmission Electron Microscopical Observations of the Egg Membranes of a South African Heel-walker,Karoophasma biedouwensis(Insecta: Mantophasmatodea).Proceedings of Arthropodan Embryological Society of Japan, 39, 23-29, 2004.
- Embryonic development of heel-walkers: Reference to some prerevolutionary stages (Insecta: Mantophasmatodea).Proceedings of Arthropodan Embryological Society of Japan, 39, 31-39, 2004.
- 福島県飯野町におけるメクラツチカニムシMundochthonius japonicusChamberlin (蛛形綱:カニムシ目)の生活史.Proceedings of Arthropodan Embryological Society of Japan, 39, 55-58, 2004.
- シロハラコカゲロウBaetis thermicusUeno の卵巣構造の発達と卵形過程(昆虫綱:カゲロウ目).Proceedings of Arthropodan Embryological Society of Japan, 39, 61-64, 2004.
- 福島大学構内における蝶類の記録(2003年5月-2004年5月).福島生物,(47), 29-36, 2004.
- 福島大学構内及びその周辺のアザミウマ類 III. 大学構内のブタナの花から採集されたアザミウマ類.福島生物,(47), 37-42, 2004.
- Ovarian structure and oogenesis of a South African heel-walker,Karoophasma biedouwensis(Mantophasmatodea).Zoological Science, 21, 1268, 2004. (meeting abstract)
- 節足動物の卵巣形態および卵形成様式の多様性と進化に関する研究(課題番号13640695),平成13-15年度 科学研究費補助金 基盤研究(C)(1)(研究代表者 宮崎勝己)研究成果報告書,2004.
- 2003年
- Ultrastructure of the primordia of sternal glands in the second-instar pupal stage ofFrankliniella intonsa(Thysanoptera: Insecta).Proceedings of Arthropodan Embryological Society of Japan, 38, 27-29, 2003.
- 原瀬川深沢橋付近(二本松市毘沙門堂)で確認された水生昆虫類.福島生物,(46), 37-42, 2003.
- Ultrastructure of egg membranes of a new insect order, heel walkers (Mantophasmatodea).Zoological Science, 20, 1530, 2003. (meeting abstract)
- 菅平高原実験センターで生物学野外実習を実施して,つくば生物ジャーナル,2, 138-139, 2003.
- 2002年
- Notes on the postembryonic development of gonads in a baetid mayfly,Cloeon dipterum(Linnaeus) (Insecta: Ephemeroptera.Proceedings of Arthropodan Embryological Society of Japan, 37, 29-33, 2002.
- Ultrastructure of the sternal glands in two thripne thrips and one phlaeothripine thrips (Thysanoptera: Insecta).Proceedings of Arthropodan Embryological Society of Japan, 37, 35-41, 2002.
- 福島県中通り北部および浜通り北部における土壌性カニムシ類.福島生物,(45), 19-24, 2002.
- Postembryonic development of the gonads in a baetid mayfly,Cloeon dipterum(Linnaeus) (Insecta, Ephemeroptera, Baetidae).Zoological Science, 19, 1424, 2002. (meeting abstract)
- 2001年
- フタバカゲロウ(昆虫綱・カゲロウ目)の卵巣構造.Proceedings of Arthropodan Embryological Society of Japan, 36, 7-9, 2001.
- 福島大学構内及びその周辺のアザミウマ類 II. 大学構内のリターから採集されたアザミウマ類.福島生物,(44), 11-19, 2001.
- 2000年
- アザミウマ類「蛹」の時期をもつ不完全変態昆虫.インセクタリゥム,37,18-22, 2000.
- Vitellogenesis of an ovoviviparous mayfly,Cloeon dipterum(Linnaeus) (Insecta: Ephemeroptera).Proceedings of Arthropodan Embryological Society of Japan, 35, 1-5, 2000.
- Chemical analysis and comparison of acid components of anal secretions of Idolothripine thrips.J. Chemical Ecology, 26, 2449-2458, 2000.
- 1999年
- Antennal formation of an idolothripine thrips,Bactrothrips brevitubusTakahashi (Insecta: Thysanoptera).Proceedings of Arthropodan Embryological Society of Japan, (34), 17-21, l999.
- Fine structure of the vitellogenic ovarian follicles ofPseudoxenos iwatai(Strepsiptera: Insecta).Proceedings of Arthropodan Embryological Society of Japan, (34), 23-26, l999.
- 福島大学構内及びその周辺のアザミウマ類 I. タケ・ササ類から採集されたアザミウマ類.福島生物,(42), 19-24, 1999.
- Vitellogenesis of an ovoviviparous mayfly,Cloeon dipterum(Insecta: Ephemeroptera).Zoological Science, 16, 89, 1999. (meeting abstract)
- 1998年
- 摺上川の水生昆虫相 -上・源流域の水生昆虫相を中心にして-.福島大学特定研究〔自然と人間〕研究報告,6, 53-64, 1998.
- 1997年
- 真田町誌自然編(真田町誌編纂委員会編集) 第7章無脊椎動物 第8節アザミウマ類 担当(pp. 459-462),1997,信毎書籍印刷.
- 摺上川の水生昆虫相の変遷について.福島大学特定研究〔自然と人間〕研究報告,5, 47-54, 1997.
- The "nurse cell" in the adult ovary of a fresh water ostracod,Cyprinotus uenoi(Podocopida: Cypridoidea).Zoological Science, 14, 35, 1997. (meeting abstract)
- アザミウマ類(昆虫綱:総翅目)の「マイセトム」は「リソソーム集合体」.福島生物,(40), 31-36, 1997.
- フユシャク類を中心とした菅平高原のシャクガ(菅平高原付近の蛾類-補遺IV).Bulletin of the Sugadaira Montene Research Center University of Tsukuba, 14, 57-64, 1997.
- 菅平高原の総翅目(補遺I).Bulletin of the Sugadaira Montene Research Center University of Tsukuba, 14, 65-77, 1997.
- 1996年以前
- [学会発表・シンポジウム講演等]
- 2011年
- 福島県内8河川における底生動物相の季節変化について(○大平 創・塘 忠顕)第35回水生昆虫研究会, 2011.11, (和歌山市深山休暇村紀州加太)
- 福島県双葉郡大熊町熊川のグンバイトンボ(福島虫の会・○塘 忠顕)第35回水生昆虫研究会, 2011.11, (和歌山市深山休暇村紀州加太)
- いわき市田人(福島県)のスギ植林地,伐採地,雑木林におけるアザミウマ相の比較(○前田知実・塘 忠顕)日本動物学会第82回大会, 2011.9, (北海道大学[旭川市クリスタルホール])
- 2010年
- 摺上川ダム堤体直下流域のシマトビケラ類は何故優占状態を維持できるのか?(○斎藤広行・難波謙二・塘 忠顕)日本動物学会平成22年度東北支部大会,福島県立医科大学光が丘会館,2010.8.7
- 阿武隈川水系摺上川左支川,焼松川と布入川の水生昆虫相 〜摺上川の水生昆虫相との比較〜(星 竜樹・○塘 忠顕)第5回自然共生再生プロジェクトワークショップ,コラッセふくしま,2010.3.11
- 阿武隈川水系摺上川ダム堤体直下に棲息する底生動物の消化管内容物(○斎藤広行・塘 忠顕)第5回自然共生再生プロジェクトワークショップ,コラッセふくしま,2010.3.11
- 2009年
- フォレストパークあだたらのシリアゲムシ相第3回ふくしま生き物調査発表会,ふくしま県民の森フォレストパークあだたら,2009.12.17
- 卵が語る昆虫の環境適応と進化日本生体医工学会第43回東北支部大会招待講演,福島大学,2009.11.21.
- マルバネトビケラ(トビケラ目:マルバネトビケラ科)の雌性生殖細胞クラスター形成(○塘 忠顕・杉原祥恵),日本動物学会第80回大会,静岡大学,2009.9.17.
- カククダアザミウマPonticulothrips diospyrosi(総翅目:有管亜目)の卵門の微細構造千葉裕美子・○塘 忠顕),日本節足動物発生学会第45回大会,茨城大学,2009, 6.5.
- 阿武隈川水系摺上川ダム直下流域における底生動物相 〜2006年〜2008年の調査結果の比較〜第4回自然共生再生プロジェクトワークショップ,ホテルサンルートプラザ福島,2009.3.10
- 2008年
- フォレストパークの昆虫相〜ふくしま県民の森の昆虫相解明を目指して〜(○塘 忠顕・山口咲恵・嘉納裕輔・遠藤真希・吉澤 領)第2回ふくしま生き物調査発表会,ふくしま県民の森フォレストパークあだたら,2008.12.18.
- マメハナアザミウマMegalurothrips distalis(Karny)雄の腹板刺毛の微細構造(総翅目:穿孔亜目)(吉田洋子・○塘 忠顕)日本節足動物発生学会第44回大会,信州大学,2008.5.22.
- 阿武隈川水系摺上川ダム直下流域における底生動物相 〜2007年の調査結果から〜第3回自然共生再生プロジェクトワークショップ,コラッセふくしま,2008.3.26.
- 2007年
- フォレストパークあだたらのアザミウマ相(予報) 〜秋のアザミウマ調査(2007年)の結果から〜第1回ふくしま生き物調査発表会,ふくしま県民の森フォレストパークあだたら,2007.12.12.
- "Paraneoptera": a comparison of ovarian structures [Symposium "Reconstruction of Hexapod Phylogeny: An Overview from Comparative Reproductive Biology"]日本節足動物発生学会第43回大会,筑波大学,2007.7.5
- ユッカクダアザミウマ(総翅目・クダアザミウマ亜科)の卵形成について(○長島歩美・塘 忠顕)日本昆虫学会第67回大会,神戸大学,2007.9.17.
- 2006年
- ユッカクダアザミウマBagnalliella yuccae(Hinds)の卵母細胞質内に存在するマイセトムの微細構造(昆虫綱:アザミウマ目)(○長島歩美・塘 忠顕)日本節足動物発生学会第42回大会,福島大学,2006.6.1.
- 2005年
- Hydatothrips属のアザミウマ類の腹板腺の微細構造(総翅目:穿孔亜目)(○下谷沙織・塘 忠顕)日本節足動物発生学会第41回大会,名古屋大学,2005.6.1.
- フウトウカズラクダアザミウマとカキクダアザミウマの卵巣構造の形成過程(石川裕子・○塘 忠顕)日本節足動物発生学会第41回大会,名古屋大学,2005.6.1.
- 日本から再発見されたStephanothrips miscanthi(総翅目:クダアザミウマ科)の生息場所(○塘 忠顕・高倉未来・岡島秀治)日本昆虫学会第65回大会,岡山大学,2005.9.23.
- フウトウカズラクダアザミウマとカキクダアザミウマの卵巣の後胚発生(○塘 忠顕・石川裕子)日本動物学会第76回大会,筑波大学,2005.10.8
- 2004年
- 日本動物学会東北支部大会公開シンポジウム親子で楽しむ動物学6「知っていますか身近な動物たち:環境と生物から学ぶこと」<実習>身近な川にすむ動物 -自分の目で水生昆虫を見てみよう,2004年8月8日.
- Tenothrips friciUzel の腹板腺の微細構造(総翅目:穿孔亜目)(○下谷沙織・塘 忠顕),日本節足動物発生学会第40回大会(筑波大学)2004年6月.
- コカゲロウ類の卵膜の微細構造とその形成過程(昆虫綱:カゲロウ目)(○夏坂和史・塘 忠顕),日本節足動物発生学会第40回大会(筑波大学)2004年6月.
- ビドーカカトアルキKaroophasma biedouwensisの卵形成(昆虫綱:カカトアルキ目)(○塘 忠顕・東城幸冶・町田龍一郎),日本節足動物発生学会第40回大会(筑波大学)2004年6月.
- ビドーカカトアルキの卵巣構造と卵形成(昆虫綱:カカトアルキ目)(○塘 忠顕・東城幸冶・内舩俊樹・町田龍一郎),日本動物学会第75回大会(甲南大学)2004年9月.
- アザミウマ類(昆虫綱:総翅目)の腹板腺の微細構造に関する比較形態学的研究(○塘 忠顕・須藤弥奈・下谷沙織),日本昆虫学会第64回大会(北海道大学)2004年9月.
- 2003年
- 福島県飯野町におけるメクラツチカニムシの生活史および繁殖期の推定(○加藤与志輝・塘 忠顕),
- 日本土壌動物学会第26回大会(白梅学園短期大学)2003年5月.
- コカゲロウ類(昆虫綱:カゲロウ目)の卵巣構造と卵形成過程 ~シロハラコカゲロウの卵巣の発達と卵形成過程~(○影山昌幹・塘 忠顕),日本節足動物発生学会第39回大会(茨城大学)2003年5月.
- カカトアルキ類(昆虫綱:マントファスマ目)の卵膜の微細構造(○塘 忠顕・東城幸治・町田龍一郎),日本節足動物発生学会第39回大会(茨城大学)2003年5月.
- カカトアルキ類(踵行目 Mantophasmatodea)の発生学的研究 -卵および2・3の発生ステージに関する若干の知見-(○町田龍一郎・東城幸治・塘 忠顕・K.-D. Klass・M. Picker),日本節足動物発生学会第39回大会(茨城大学)2003年5月.
- メクラツチカニムシの卵形成過程 ~福島県飯野町における生活史および繁殖期の推定~(○加藤与志輝・塘 忠顕),日本節足動物発生学会第39回大会(茨城大学)2003年5月.
- 新目昆虫・カカトアルキ類(踵行目 Mantophasmatodea)の卵膜の微細構造(○塘 忠顕・町田龍一郎・東城幸治・K.-D. Klass・M. Picker),日本動物学会第74回大会(函館大学)2003年9月.
- コカゲロウ科のカゲロウ類(昆虫綱:カゲロウ目)に認められる特異的な生殖巣構造(○塘 忠顕・影山昌幹),日本昆虫学会第63回大会(東京農業大学)2003年10月.
- 2002年
- ヒラズハナアザミウマ(昆虫綱:総翅目)の腹板腺の形成過程(○須藤弥奈・塘 忠顕),日本節足動物発生学会第38回大会(筑波大学)2002年7月.
- フタバカゲロウ Cloeon dipterum の生殖巣の後胚発生(○塘 忠顕・高橋歩希),日本動物学会第73回大会(金沢大学)2002年9月.
- 2001年
- アザミウマ類(昆虫綱:総翅目)の腹板腺の微細構造(○須藤弥奈・塘 忠顕),日本節足動物発生学会第37回大会(福島大学)2001年6月.
- フタバカゲロウ(昆虫綱:カゲロウ目)の卵巣と精巣の形態的な違いはいつ明瞭になるか?(○高橋歩希・塘 忠顕),日本節足動物発生学会第37回大会(福島大学)2001年6月.
- The sternal glands in phlaeothripine and thripine thrips. (○T. Tsutsumi and M. Sudo),7th International Symposium on Thysanoptera (Reggio Calabria, Italy) 2001, July, 2-7.
- Ultrastructure of the sternal glands in phlaeothripine thrips. (T. Tsutsumi),7th International Symposium on Thysanoptera (Reggio Calabria, Italy) 2001, July, 2-7.
- 福島県においてモンカゲロウ属のカゲロウは何年で成虫になるのか?(○黒石飛鳥・塘 忠顕),日本昆虫学会第61回大会(東北大学)2001年9月.
- 2000年
- フタバカゲロウCloeon dipterum(昆虫綱:カゲロウ目)の卵巣構造(○高橋歩希・塘 忠顕),日本節足動物発生学会第36回大会(都立大学)2000年6月.
- 1999年
- フタバカゲロウCloeon dipterum(昆虫綱・カゲロウ目)の卵黄形成(生亀純子・高橋歩希・○塘 忠顕),日本節足動物発生学会第35会大会(岡山大学)1999年6月.
- フタバカゲロウCloeon dipterum(カゲロウ目・コカゲロウ科)の卵黄形成(○塘 忠顕・高橋歩希・生亀純子),日本動物学会第70会大会(山形大学)1999年10月
- 1998年
- 日本動物学会東北支部大会公開シンポジウム 身近にある実験材料と現代生物学<講演>アザミウマ類(昆虫綱:総翅目)の細胞内共生体,1998年8月2日.
- ツノオオアザミウマBactrothrips brevitubusTakahashi の触角形成(本泉努・○塘 忠顕),日本節足動物発生学会第34会大会(愛知教育大学)1998年5月.
- スズバチネジレバネPseudoxenos iwataiの卵胞の微細構造(○松崎守夫・塘 忠顕・ 前田泰正・栗原守久),日本節足動物発生学会第34会大会(愛知教育大学)1998年5月.
- 1997年
- 介形類コブカイミジンコCyprinotus uenoi(ポドコーパ目:キプリス上科)の「哺育細胞」(○生田享介・丸尾文昭・塘 忠顕・牧岡俊樹),日本動物学会第68会大会(奈良女子大学)1997年10月.
- 1996年以前