野外実習08 of 塘研究室

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Tsutsumi LABO. 塘研究室 since 2010-03-21


実験センターから見た根子岳(左)と四阿山(右)

地球上には多種多様な生物が存在し,それぞれの生物は適応した生息・生育環境をもち,相互に影響を及ぼし合いながら生活しています。その生物と自然環境との関係を実際に自分の目で確かめ,多様な生物の生態や形態を観察することによって,生物の生き様を深く理解することがこの実習の目的です。

野外における生物の観察方法,採集方法,標本作製方法,同定方法など,生物試料の取扱いに関する基礎知識と基礎技術を学び,身につけて下さい。

2008年度の参加者は,実習生13名(女性6名,男性7名)にスタッフ(教員と研究室の学生TA)5名の合わせて18名でした。2日目に雨を心配しましたが,午前中ににわか雨に降られただけで,それ以降は天気に恵まれました。2日目から毎晩激しい打ち上げで盛り上がる素晴らしい(凄まじい?)実習でした。

2009年度の実習の様子はこちら
2007年度の実習の様子はこちら


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草原〜森林での昆虫採集 

いざ,出陣・・・のはずですが

2日目の午後はこの実習のメインである昆虫採集ですが,雨の心配があって,実は前日の夕方にも草原で網を振ってもらいました(2日目の午前中はしっかり雨に降られました)。

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吸虫管を使って昆虫採集

草原,アカマツ林を抜け,夏緑広葉樹林の中につけられた道の行き止まりに大明神の滝があります。この周辺の岩場では吸虫管を使って虫取りをします。2008年度の参加者は根性があり,何人もが4日目にも再びこの場所まで追加採集に来ました。

20080819_0368.JPG土壌動物の抽出装置へ土壌をセット

20080819_0373.JPG採集した昆虫の標本作製(展翅・展足)作業
20080821_0423.JPG中ノ沢での水生昆虫採集(1)

20080821_0419.JPG中ノ沢での水生昆虫採集(2)
20080820_0393.JPG根子岳の頂上が近づくと高山蝶ベニヒカゲの姿が。

20080821_0435.JPG苦労して完成させた標本の同定作業
20080821_0429.JPGまだゲットしていない昆虫を探して,再び滝へ

20080819_0363.JPG大明神の滝を真下から見た写真です

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根子岳(標高約2200m)登山

植物のフェノロジー調査登山(第3日)

根子岳での植物のフェノロジー調査登山も絶好の天気となりました。山頂近くではヤナギラン,ウメバチソウ,イブキジャコウソウ,ハクサンオミナエシなども見頃でした。

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まだまだ体力が残っているようで・・・

ここは根子岳の山頂ではなく,山頂から四阿山寄りにちょっと歩いた絶景展望ポイント。昨年度は山頂でお留守番のお疲れ組が結構いましたが,今年度はほぼ全員がここまで来ました。