生物個体群,生物群集の保全を行う上で,フィールドでの調査,実験は欠かせないものです。保全生物学実験の目的は,植物や昆虫の調査,同定,採取・採集方法,得られたデータの解析方法,生理生態学的研究法,フェノロジーに関する研究法,生物を用いた環境評価に関する調査法を学ぶことにより,生物保全に関する基礎的な技術を身につけることです(「保全生物学実験」のシラバスから)。
まずは河川における底生動物の採集方法を学び,それと同時に河川の上流と中流という2ヶ所の環境の違いを感じて下さい。実験室に戻ってからは「同定」という作業がいかに大変かを体感してもらいます。そして,苦労して取ったデータに基づいて,水原川の上流と中流の河川環境を底生動物を用いた様々な方法で評価してみましょう。現地で感じたとおりの評価結果になるでしょうか・・・。