Profiles and Activities
Profile
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主な担当授業科目
環境モニタリング |
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大気境界層で起こる様々な現象を捉えるための観測方法を学ぶ。地点観測(アメダスや気象観測タワー)や広域観測(衛星観測)を対象に、基礎理論とその応用例について学習する。 |
環境モデリング |
大気境界層と自由大気を対象に、大気の運動や水熱交換がどのように数式で表されるかについて学ぶ。力のバランスから導かれる風の流れについても扱う。 |
環境モデリング特論I, II |
自然科学において「統計学」は解析を進める上で強力なツールである。観測データの情報を取り込んだモデリングを行うため、ベイズ統計やデータ同化が使われるようになってきている。本授業では、こうした統計学がどのようにモデリングに活かされているかについて学ぶ。 |
主な研究
シベリアの領域気候の解明 |
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極域は温暖化の影響が特に強く現れる地域として知られており、現状の理解が特に求められています。シベリアでは、凍土とカラマツが共生関係を構成しているほか、地表面の状態が領域の気候を規定する主要因の一つです(写真の背景は、シベリア・秋のカラマツ林)。数値モデルと現場観測から、大気-森林-土壌の相互作用の関係を明らかにしています。 |
温暖化が農業環境・農産物に与える影響の評価 |
温暖化に伴う地上気象の変化や、コメの生育環境・収量の変化を数値モデルを用いて推定しています。外部の大学・研究機関とも連携しながら、分野融合型の影響評価研究を進めています。 |
研究室紹介
2015年度から立ち上がった新しい研究室です。気象学をベースにしつつ、周辺領域への応用を対象とした「応用気象学」を発展させていきます。主な手法は、数値シミュレーション、リモートセンシング、現場観測です。 |
高校生のみなさんへ
普段目にする天気予報は、計算機による数値シミュレーションが根幹にあります。シミュレーションでは、"F=ma"や"熱力学の第一法則"が元になっており、みなさんの普段の学習の延長線上に数値予報があります。こうしたシミュレーションや、気象データの農業分野への応用を大学でやってみたいという方は、ぜひ一度研究室へおいでください。 |
最近の著作など
1. | Yoshida, R., Fukui, S., Shimada, T., Hasegawa T., Ishigooka Y., Takayabu I., and Iwasaki T., An evaluation of rice adaptation to climate change through a cultivar-based simulation: A possible cultivar shift in eastern Japan. Clim. Res., doi:10.3354/cr01320 (in press) |
2. | Yoshida, R., Onodera, Y., Tojo, T., Yamazaki, T., Kanno, H., Takayabu, I., and Suzuki-Parker A., An application of a physical vegetation model to estimate climate change impact on rice leaf wetness. J. Appl. Meteorol. clim., 54, 1482-1495, doi:10.1175/JAMC-D-14-0219.1, 2015. |
3. | Yoshida, R., Iizumi, T., and Nishimori, M. Impact functions for land-use-induced surface warming, and their applications in uncertainty analysis. Clim. Res., 59, 77-87, doi: 10.3354/cr01208, 2014. |