学類
数理・情報科学コース
現代の複雑な社会・自然現象を解明するためには、数学的モデル化、シミュレーション、分析が必要です。また、発展・変化の著しい高度情報化社会に対応するためには、情報システムの設計・開発・運用を行える実践的能力も求められています。本コースは、数学・数理科学と情報科学を見渡したカリキュラムを備え、いずれを専門とする学生も隣接領域への視野と実践・応用力を養うための学習・研究を行います。
- 数学
- ソフトウェア
- 情報科学
- ネットワーク
- シミュレーション
- データ工学
- 1.さまざまな分野で利用される基礎的な数学の計算運用能力。
- 2.多様な現象を、モデル化・抽象化・記号化・構造化・手続き化し、データの分析・活用を行う能力。
- 3.計算機やコンピュータネットワークの仕組みを理解し、ソフトウェアシステムを設計・実装・運用する能力。
などの能力を目指した基礎および実践科目の構成となっている。
教員名 | 研究室名 | 研究内容 |
---|---|---|
内海哲史 | ネットワーク工学 | インターネットを含む情報ネットワークにおける通信方式の研究開発および性能評価 |
笠井博則 | 応用数学 | 物理現象や工学に関連した数理モデル(非線形偏微分方程式など)の理論的・数値的解析 |
神長裕明 | ソフトウェア工学 | ソフトウェア設計開発手法とその応用.ソフトウェア演習支援システムを含む |
篠田伸夫 | 応用情報科学 | 画像定点観測やWebコンテンツなどマルチメディア技術とその応用 |
中川和重 | 非線形解析 | 自然現象・社会現象に起因する非線形問題を数理的な立場から解析 |
中村勝一 | データ工学 | データ分析・視覚化ととその応用.ラーニングアナリティクス,Web視覚化などの応用システムを含む |
中山 明 | 組合せ最適化 | 情報収集の際に威力を発揮し,有限集合から評価指標を満たすものを求める手法の組合せ最適化 |
藤本勝成 | 評価と意思決定 | 評価や意思決定構造の分析やモデル化に関する数理・情報学的研究 |
三浦一之 | アルゴリズム | グラフ描画問題をはじめとするアルゴリズムとその応用 |
経営システムコース
本コースでは、企業経営の効率化のための工学的手法(IE)とマネジメント手法(MOT)を学びます。企業経営とは、製品開発・生産・流通・サービスなどの企業活動を、管理(計画・実施・評価・改善)・マネジメントすることです。現在直面している・将来必ず起こりうる、さまざまな企業経営の諸問題に対し、俯瞰的で的確な解決策を提示できるような学習・研究をします。
- 経営
- サービス
- IE
- 開発
- 工学的手法
- MOT
- 生産
- マネジメント
- 流通
- 経営環境
- 1.企業経営の効率化に向けた経営工学(IE)と技術経営(MOT)に関連する幅広い基礎知識の習得。
- 2.問題を発見する能力と、問題を論理的に解決する能力の習得。
- 3.企業が属する産業・社会の諸問題に対して工学的手法で解決策を導く実践力の習得。
などを目指した基礎および実践科目の構成となっている。
教員名 | 研究室名 | 研究内容 |
---|---|---|
石岡 賢 | 技術経営戦略 | 経営と技術に視点を置いたマーケティング戦略や製品/サービス開発マネジメントに関する実践的な研究 |
石川友保 | 物流システム | 配送計画,施設配置計画,在庫計画などの計画手法を中心とした物流・ロジスティクスに関する研究 |
筧 宗徳 | 生産・サービスシステム | ものづくり・サービスづくり・人づくりを担う企業の問題を解決するための管理手法を中心とした工学的研究 |
董 彦文 | 管理情報システム工学 | 数理統計および人工知能手法を用いた生産管理,経営管理手法の提案と応用システムの開発 |
西嶋大輔 | 環境経済システム | システム工学や環境経済学を用いた持続可能な生産や消費のあり方、またはその実現に向けた政策に関する研究 |
樋口良之 | システムシミュレーション | 物流,生産,社会インフラ等のシステムのモデリング,シミュレーション,解析と最適設計,最適運用 |
物理・システム工学コース
このコースでは物理や機械・電気工学に関係する基本的な知識の修得をベースとして、社会に役立つ新たな”もの”や“技術”の創出を担う研究者・開発者を育てます。学習・研究分野として、物理、機械、電気といった基本分野のほか、サイバネティクス、バイオニクス、福祉・医工学などの人と工学とが融合した分野も対象としています。
- 物理
- 生体・医用工学
- 機械・電気工学
- ものづくり
- 信号処理・制御
- 1.物理を基本とする工学的知識の理解。
- 2.物事、ヒト、現象などをシステムとみなしてモデル化する方法の理解と応用。
- 3.ヒトの生活に役立つものづくりのための設計と製作技術の修得。
などを目指した基礎および実践科目の構成となっている。
教員名 | 研究室名 | 研究内容 |
---|---|---|
岡沼信一 | 電気工学 | 非線形磁気応用に関連した工学的研究.パワーエレクトロニクスによる電力変換システムの開発を含む |
衣川 潤 | インタラクティブシステムデザイン | ロボット工学に基づく人支援のための人間機械協調に関する研究.協働ロボットや福祉機器,ロボットハンドの研究を含む |
島田邦雄 | 流体システム工学 | 電磁気が関連する流体を中心とした工学的研究.機械工学やエネルギー,化学による物質創製を含む |
髙橋隆行 | メカトロニクス | 実際に動く人支援ロボットや水中ロボットの開発.それに関連する要素技術開発 |
田中 明 | 人間医工学 | 生体の調節系に対する,計測,制御,システム工学的解析に関する研究(人工心臓制御,自律神経解析など) |
馬塲一晴 | 宇宙論 | 一般相対性理論,場の量子論,素粒子論に基づく宇宙論・宇宙物理学,及び重力理論の研究 |
二見亮弘 | 人間情報 | 人の神経情報処理に関する研究.神経機構の心理物理学的理解と感覚運動機能の損傷に対する支援機器開発を含む |
山口克彦 | 物性物理学 | 実験・シミュレーションの両面から進めた,量子力学を基礎とした磁気と光(放射線を含む)研究 |
物質科学コース
近年、人類は資源・エネルギー・環境分野に対する多くの問題に直面しています。本コースでは、省エネルギー・省資源などの低環境負荷の観点から、化学を基盤とした物質科学や材料工学に関する体系的な学問を習得するとともに、化学実験を通して、上記の諸問題に取り組む研究をします。これらの学習・研究とともに、産官学連携を見据えた実践教育も多く取り入れ、環境に配慮した先進的な「ものづくり」に貢献できる人材を育成します。
- 先進的ものづくり
- 化学実験
- 化学
- 低環境負荷
- 物質科学(材料工学)
- 1.科学技術そして化学工業を支える基盤的学問である化学の基礎知識の体系的な習得。
- 2.化学の基礎とともに物質科学や材料工学の基礎も学び、社会における諸課題を多角的に理解・分析する能力の習得。
- 3.社会における諸課題を解決・解明するための、基本から応用までの化学実験技術の習得。
などを目指した基礎および実践科目の構成となっている。
教員名 | 研究室名 | 研究内容 |
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猪俣慎二 | 無機化学 | 鉄ー硫黄タンパクの機能を超える新規遷移金属ーカルコゲンクラスター化合物の合成と性質に関する研究 |
大橋弘範 | 表面反応化学 | 放射性セシウムの隔離・長期保存に向けた最終処分物質の物理化学研究、不均一系金クラスター触媒に関するX線ガンマ線を用いた分析化学研究 |
大山 大 | 物質創成 | ノンイノセントな配位子を基盤とした高機能遷移金属錯体の開発 |
杉森大助 | 生物工学 | 診断薬用酵素開発に関する酵素の基礎研究,微生物・酵素を利用したバイオマスの資源化に関する研究 |
高貝慶隆 | 分析化学 | 新しい化学システム・分析方法や物質の開発に関する研究 |
髙安 徹 | 有機化学 | トロポンやアズレンなどに代表される非ベンゼン系芳香族化合物の新規合成と性質の探求 |
中村和正 | 先進材料工学 | ありふれた原料へのナノレベルの物質添加や表面改質による炭素材料をはじめとした各種材料の高機能化と特性解析 |
エネルギーコース
原子力発電所事故は福島に大きな被害を与えました。地球温暖化を招く化石エネルギー資源に、過度に依存することも許されません。持続可能な社会の構築に貢献できる人材を育てるため、本コースではエネルギー資源の状況と省エネ・創エネ・蓄エネの技術とを幅広く学び、エネルギーを切り口に科学技術・社会構造・経済構造の在り方を考えます
- 再生可能エネルギー
- 低炭素社会
- エネルギーシステム
- エネルギー自給自足
- 地球温暖化対策
- 1.エネルギー関連技術の基礎知識。
- 2.地球環境や地域産業を視野に入れて将来のエネルギーのあり方を考える力。
- 3.解決策を提案し、自ら行動できる力。
などを涵養するための基礎および実践科目構成となっている。
教員名 | 研究室名 | 研究内容 |
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浅田隆志 | バイオマス資源工学 | 再生可能なバイオマス資源の炭素化による機能性材料開発とエネルギー関連技術への利用 |
生田博将 | 無機固体化学 | 無機固体化学や固体電気化学に関する研究 |
佐藤理夫 | 製造プロセス | 製造プロセスやエネルギーシステムの全体像の解析と,実用を意識した実証的な研究 |
生物環境コース
生態学、形態学、発生学、分類学、遺伝学、微生物学など生物学の基礎を学び、多様な実験・野外実習科目で実践力をつけます。研究室では環境保全・生物保全などの応用にも取り組みます。環境や生物多様性の調査や保全、遺跡出土物の分析など、地域や社会への貢献を意識した教育・研究 に力を入れるのもこのコースの特色です。
- 生態学
- 環境微生物学
- 生物多様性
- 保全遺伝学
- 保全生物学
- 1.1.さまざまな分野で利用される生物学・環境学の基礎的な知識。
- 2.多様な生物やそれを取りまく自然環境を調査する実践力を、多彩で豊富な実験や野外実習で修得。
- 3.環境保全・生物保全など社会への貢献を意識した調査・分析の経験。
などを涵養するための基礎および実践科目構成となっている。
教員名 | 研究室名 | 研究内容 |
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兼子伸吾 | 保全生態学 | さまざまな動植物の生態や進化について明らかにし,適切に保全するための研究 |
木村勝彦 | 森林生態学 | 主に森林を対象とした生態学的研究、および生態学、考古学、地質学等への年輪年代学の適用研究 |
黒沢高秀 | 植物分類学 | 植物分類学,生態学,およびこれらにもとづく生物多様性保全に関する研究 |
塘 忠顕 | 生物圏環境解析 | 昆虫を主とした小型節足動物の形態,生態,多様性に関する研究 |
難波謙二 | 環境微生物 | 環境マネジメントのための微生物と物質の動態に関する研究 |
地球環境コース
地球誕生以来の長い時間を経てつくられてきた地球環境は、ここ数百年間の人間活動により急激に変化しています。このコースでは、地球環境を構成する地形・地質・気象・水循環などを基礎から学び、日本や世界で発生する自然災害の予測や防災、人間活動が地域や地球全体の環境に及ぼす影響の解明につながる研究へと発展させます。
- 地球環境
- 環境予測
- 水循環
- 防災
- 自然災害
- 1.地球環境を構成する地形・地質・気象・水循環の理解。
- 2.日本や世界で発生する自然災害の予測や防災への活用。
- 3.人間活動が地域や地球全体の環境に及ぼす影響の解明。
を目指した基礎および実践科目の構成となっている。
教員名 | 研究室名 | 研究内容 |
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川越清樹 | 流域環境システム | 流域圏の自然と社会の共生をはかるため,災害,水資源,環境保全をマネジメントする研究 |
柴﨑直明 | 地下水盆管理 | 地下水を貴重な水資源として捉え,地下水盆ごとに地下水の保全と有効利用をめざす実践的研究 |
長橋良隆 | 地質学 | 野外地質調査と記載岩石学に基づく火山の噴火史や第四紀地史に関する研究 |
横尾善之 | 流域水文学 | 水と物質の動態モデリング,水資源量推定, 土砂災害の発生予測,森林火災のモデリング,土砂動態の把握 |
吉田龍平 | 気象学 | 数値予報に基づく気象・気候研究.農業や防災,再生可能エネルギーといった気象予測情報の高度利用研究 |
社会計画コース
世界的な課題である持続可能な社会の構築を目指して、文理の垣根を超えた総合的な視点から、計画的にアプローチする方法を学ぶコースです。環境を構成する自然、社会、文化の各側面から問題点を総合的に捉え、都市や農村の空間を効果的にデザイン・計画するとともに、行政・事業者・市民による協働の取り組みを進めていくための専門分野を探究します。
- 社会
- 都市
- 持続可能性
- 環境
- 農村
- デザイン(思考)
- 地域
- 計画
- 1.環境問題や地域問題等の現代社会が抱える問題に関する基礎知識の習得。
- 2.現代社会が抱える問題を総合的に捉えるための視点の獲得。
- 3.問題解決能力の涵養。
などを目指した基礎および実践科目の構成となっている。
教員名 | 研究室名 | 研究内容 |
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川﨑興太 | 都市計画 | 都市計画,農村計画,まちづくり,土地利用,地域活性化,災害復興,計画理論 |
後藤 忍 | 環境計画 | 環境教育やメディアを含む文理融合のシステムズ・アプローチに基づいた,環境改善の計画に関する研究 |
永幡幸司 | サウンドスケープ | ISO 12913シリーズを基盤とする持続可能な「よい」音環境の構築を目指した研究 |
心理・生理コース
科学技術がいかに発展したとしても、それを支え、利用しているのは人間です。さまざまな視点から人間を理解し、それらの知見を科学技術に応用できる能力の習得をこのコースでは目指します。心理学、生理学、関連する学問分野を学習し、人間の心理・生理的仕組みを解明する研究や、それらを医療、介護、福祉、教育など専門性の高い領域で応用するための研究へと発展させます。
- 行動科学
- 心理・生理学実験
- 脳神経科学
- 脳と心
- 1.人間の心の働きや脳・神経系の働きに関わる基本的知識の習得。
- 2.心や脳・神経系の働きを知るための研究法の理解。
- 3.現実社会や科学技術におけるヒューマンファクタに関する諸問題について考えることができ、それらの問題を解決していくために必要な基礎能力の獲得。
などを目指した基礎および実践科目の構成となっている。
教員名 | 研究室名 | 研究内容 |
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小山純正 | 神経生理学 | どうして眠くなるのか,なぜ夢を見るのかを明らかにするための,神経生理学的手法を用いた研究 |
高原 円 | 精神生理学 | 覚醒から睡眠までさまざまな意識状態のヒトの認知活動を解明する基礎研究と人間の生活を睡眠から改善するための応用研究 |
筒井雄二 | 実験心理学 | ヒトや動物の心理や行動のメカニズムを実験的に解明.原発事故の心理的影響の研究 |
その他
学類・大学院案内
- 概要・理念
- 学類長あいさつ
- 学類
- 大学院(博士前期課程)
- 共生システム理工学専攻
- 数理・情報システム分野
- 物理・メカトロニクス分野
- 物質・エネルギー科学分野
- 生命・環境分野
- 環境放射能学専攻
- 生態学分野
- モデリング分野
- 計測分野
- 大学院(博士後期課程)
- 共生システム理工学専攻
- 共生数理システム領域
- 共生環境システム領域
- 環境放射能学専攻
- 環境放射能領域
- 教員養成
- 施設・設備
- 研究者インタビュー
- 卒業生インタビュー
- 就職情報
- 教員・研究者情報検索
- 2019年改革前の学類・大学院