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タイガー計算機

 

計算機

 

この機械は「タイガー」という愛称で呼ばれていたもので、歯車を組み合わせて四則演算を行う手動の機械式計算機である。実際には乗法は加法の、除法は減法の繰り返しに置き換えて演算を行っていた。「タイガー」は1924年頃に大本寅次郎が制作したもので、代数方程式や微分方程式を解くのに大学等の研究機関で広く用いられていた。1969年頃に廉価で小型の電子式卓上計算機が登場したことで、「タイガー」は「電卓」に一挙に取って代わられた。本学には「Tiger Calculating Machine C0.,Ltd」社製のタイガー計算器が2台あり、それぞれの製造番号はNo.345385及びNo.345335である。

 

資料点数 2点

保管場所 人間発達文化学類数学科計算機室(人間発達文化学類棟 408室)

     共生システム理工学類笠井研究室(共生システム理工学類棟 504室)

参考文献 加藤周一ほか(編)(2005)世界大百科事典 8: 496-497.

     小学館(編)(1986)日本大百科全書 8: 68-69.

 

執筆:石井博行(人間発達文化学類) 写真:難波謙二(共生システム理工学類)

出展:福島大学貴重資料集 第2号