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福島大学放射線計測チーム装備品

 

備品

 

放射線計測チームは放射線の測定結果を公表し,住民の判断に役立ててもらうことを目的として,福島第一原子力発電所事故直後に共生システム理工学類の教員有志が立ち上げた。サーベイメータを県等の協力によって借用し,3月25日にタクシーを使って福島市内 2 km メッシュ調査,さらに阿武隈山地,中通りを 3月31日までに測定した。左上は福島市内調査の際に各グループごとに配布されたメッシュ地図である。後の地図化処理のためにUTM座標が用いられている。右上は地域の人に不安がられないようタクシーに掲示したプレートである。調査中に呼び止められ,説明をすることがしばしばであった。余震が続いていたため,左下のように地学実験で用いていたヘルメットを転用して携帯した。こうしてできた初の実測図である右下の図を4月9日にネットで公開すると共に,印刷した図を持って,いち早く高線量の自治体などに説明にまわり,避難準備につなげた。

 

資料点数 数十点

保管場所 共生システム理工学類基礎物理学実験室,物理学実験準備室など

     (理工学類総合研究棟7階)

参考文献 石川剛(2011)使命感が明らかにした,放射線レベルの実態. GIS Next (36): 12-15.

     山口克彦(2011)We believe in Fukushima. 日本物理学会誌 66: 634-637.

 

執筆・写真:難波謙二・黒沢高秀(共生システム理工学類)

出展:福島大学貴重資料集 第3号