ボスからのメッセージ
私たちの研究室では,地球上に豊富に存在する物質である水(H2O)や二酸化炭素(CO2)から水素や有機化合物といったエネルギー資源(燃料)への変換を目指した研究や,光合成のプロセスをヒントにして太陽光を電気エネルギーに変換する研究を行っています。
このような研究を実現するため,自然界で広く活躍しているタンパク質や酵素が機能するしくみに学び,それを人工的に再現できるような分子をナノレベルで設計・合成しています。私たちが対象とする分子は,様々な金属と有機分子から構成される複合分子(金属錯体)で,金属と有機分子の利点を併せもつ,自然から学んだ究極のハイブリッド化合物です。
このような特性をもつ金属錯体を化学合成し,分子レベルで機能を解明することで,再生可能エネルギーの普及を目指していきます。
大山 大 教授 (Prof. OYAMA, Dai)
博士(理学) 専門分野/錯体化学
福島大学共生システム理工学類 物質科学コース 教授
上智大学理工学部化学科卒 (1992),同大学院理工学研究科化学専攻博士後期課程修了 (1997); 福島大学教育学部講師 (1997-2000); 同助教授 (2000-2004); 米国マサチューセッツ工科大学客員研究員 (2005-2006); 福島大学共生システム理工学類助教授 (2004-2007); 同准教授 (2007-2015); 自然科学研究機構分子科学研究所客員准教授 (兼任:2010-2012); 2015年より現職
研究室の紹介
化学合成は全メンバー共通の研究対象となりますが,さらに目的とする反応性の違いでいくつかのサブ・グループに分かれて研究を行っています(下記テーマ参照)。
研究室には大型実験台とドラフトチャンバーがあり,それぞれ実験用途に応じて使用します。また,化学分析の基本である核磁気共鳴,質量分析,赤外分光,紫外可視分光,X線回折装置などの大型測定装置から不活性雰囲気下で実験するためのグローブボックスまで,様々な研究設備が常時使用可能です。
合成や分析,反応解析まで幅広い化学を駆使するので,研究室には自分の得意な分野を他の人に教えたり,逆に苦手な分野を聞いたりして自由に議論できる雰囲気があります。いろいろな地域から集まったメンバーが,刺激を与え合いながら日々研究しています。
研究室には大型実験台とドラフトチャンバーがあり,それぞれ実験用途に応じて使用します。また,化学分析の基本である核磁気共鳴,質量分析,赤外分光,紫外可視分光,X線回折装置などの大型測定装置から不活性雰囲気下で実験するためのグローブボックスまで,様々な研究設備が常時使用可能です。
合成や分析,反応解析まで幅広い化学を駆使するので,研究室には自分の得意な分野を他の人に教えたり,逆に苦手な分野を聞いたりして自由に議論できる雰囲気があります。いろいろな地域から集まったメンバーが,刺激を与え合いながら日々研究しています。