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書誌情報
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著者:永幡幸司, 前田耕造, 岩宮眞一郎
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掲載誌:日本音響学会誌, 52(2), 77-84, (1996).
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概要
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俳句に詠み込まれた音環境を、統計的に分析することで、日本のサウンドスケープの時代変遷を調査した。日本におけるサウンドスケープの変化は、江戸時代から昭和にかけては緩やかであったのに対し、ここ十数年の変化は急激であり、その変遷の内容は、自然空間のサウンドスケープから人間の生活音によるサウンドスケープへというものであることがわかった。さらに、日本の音文化には、音を季節の象徴として敏感に読みとり、そこから情緒を感じるというものがあったが、時と共に、そのような文化が廃れていきつつあるということが示唆された。しかし、寺の鐘や祭の音などによる、社寺仏閣にまつわるサウンドスケープは、時代変遷の影響をあまり受けていない。
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