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書誌情報
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著者:永幡 幸司
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掲載誌:日本音響学会誌, 56(6), 406-417, (2000).
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概要
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本研究では、視覚障害者がある場所で聞こえてくる音からその場所を特定する際の過程の分析を行なった。その結果、視覚障害者が音から場所を特定する過程には、ある音の存在から大雑把に場所の特徴を特定した後に、他の音の存在から詳しく場所を特定していくという「階層的」な過程と、ある場所で聞かれる特徴的な音全てを総合的に判断することで場所を特定するという「並列的」な過程の2種類の過程があり、人によってそのどちらかを採用していることが分かった。また、どちらの過程を採用するにせよ、音から場所を特定する際に具体的に用いている音は、人によって異なっていることが明らかとなった。 |
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