2011年より永幡幸司は,彼の勤務する福島大学がある福島市で,福島第一原子力発電所の大事故によって引き起こされた音環境の変化の様子を,音のドキュメンタリーとして記録し続けてきた。
2013年3月に行った初回以降,A Window on Fukushimaの使命は,この特筆すべき音のドキュメンタリーと,Meanwhile, in Fukushimaというプロジェクトに寄せられた 60以上の音響作品とを結びつけることにある。
今回の日仏同時公開試聴会の目指すところは,これら2つのプロジェクトの作品が持つリアリティに,意味を与えることだ。それぞれのプロジェクトの作品は,より深い交流と対話を促進するための(音の)窓を開けようという強い願いと共に,それぞれのアプローチを通して,優れた特質をもたらす。
私たちはあきらめない… 災害はまだ続いている…
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