東日本大震災により、日本のエネルギーインフラが脆弱であったことを強く認識させられました。原子力に頼った低炭素社会はあり得ないことも、痛感しました。 県土に降り注いだ放射性物質は、健康への不安をかき立て、農作物を汚染したのみならず、バイオマス資源の循環にも大きな影響を与えています。 放射性物質汚染の克服と、再生可能エネルギーの普及拡大をめざし、一層の努力をいたします。 |
うつくしまの復興のために 2011年8月 低炭素社会研究所長 |
低炭素社会の実現に向け 大学にできること・大学がすべきこと |
地球温暖化に関連するニュースを見ない日はないほど、二酸化炭素を主とする地球温暖化ガスの排出抑制は、重要な課題となっています。また、化石エネルギー資源は、いずれは枯渇の日を迎えます。化石エネルギーに過度に依存してしまった社会を、再生可能エネルギーで自立する社会へと転換していく必要があります。
福島大学でも、何名もの教員が新エネルギ−・省エネルギーに関連する研究を行っておりました。しかしながら、学問分野が多岐にわたるために、散発的になっていたのが実情です。この度、「低炭素社会の実現」を掲げてプロジェクト研究所を発足させ、力を合わせて研究を加速することと致しました。大学内での基礎的な研究のみにとどまることなく、産官民・多くの皆様と連携した実践的な活動を行う予定です。
「カーボンニュートラルうつくしま」の実現に貢献できるよう、努力致します。