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Profile

佐藤 理夫(教授)
Michio Sato
所属専攻 産業システム工学専攻
専門分野 製造プロセス工学・化学工学
最終学歴 東京大学工学系研究科(東京大学・生産技術研究所)
学位 工学博士(東京大学)
顔写真

主な担当授業科目

化学工学概論
試験管やビーカーの規模で成功した化学反応を、工場やコンビナートという規模で、安全かつ経済的に行うために必要な学問が、化学工学です。温める・冷やす・混ぜる・分けるといった、理科で習う「化学」以外の現象が、この科目の中心です。高い視点で技術を見ることを目指します。
物質移動論(熱と物質の移動現象論)
洗濯物が乾く。角砂糖が溶ける。この当たり前な現象をしっかり説明するのが物質移動論です。冷蔵庫の脱臭剤、美味しい水を作る浄水器、これらは微量な成分を移動させ、除去する技術から成り立っています。
化学コンビナートのような製造プロセスでも、湖や河川といった環境でも、熱や物質の移動を定量的に把握することが、正しい理解のために重要です。

主な研究

福島に求められる技術とは
各種プロセスにおける物質とエネルギーの移動解析を専門としています。
除染技術・再生可能エネルギー技術・地域における資源循環解析など、東日本大震災からの復興に資する研究を、積極的に行っています。

環境に優しい製造技術
ものづくり・エネルギーづくりに関しては、ジャンルを問わずに研究対象とするよう心がけています。畜産廃棄物の資源化や食用油脂の燃料化などバイオマスに関するテーマ、太陽光発電パネルなどのリサイクル技術、放射性セシウムで汚染された土壌からセシウムを除く技術、などに取り組んでいます。写真は、畜産廃棄物を良質な堆肥に変える設備です。一日6トン以上の牛糞を堆肥とする設備で、このような現場からの貴重なサンプルと情報を得て研究を行なうこともあります。『牛糞からハイテク素材まで』 人と環境に優しい技術なら、なんでも扱います。
研究写真

研究室紹介

県内の企業や研究機関との共同研究を中心に、実用重視の研究を実施しています。製造現場の見学や、研究開発者との対話を重視し、成果は積極的に発表しています。

現実の技術やシステムの中のどこに課題があるかを発掘し、自ら実験方法を考えるところから、研究をスタートさせます。実験に失敗しては苦しみ、頭を悩まし・・・。もがき苦しんだ中から光が見えたら、それを成果として堂々と発表する。
この経験の積み重ねが、産業界を支える人材を育てると信じています。

2018年度のメンバーは、秘書兼研究補助員1名、大学院生3名、学類生6名です。

高校生のみなさんへ

科学技術は高度化・多様化しています。一人の人間がすべてを理解し、把握することは困難な時代となってきました。多くの分野の人との、協力・協調・協同が必要となるわけです。専門領域だけにとどまらず、幅広い事柄に興味と知識を持つ人材が、ますます必要とされるでしょう。人とコミュニケーションをする能力を、大学生活で養ってください。授業だけでは得られません。サークルやボランティア活動も積極的に!

最近の著作など

1. 福島大学 業績データベースをご参照ください
http://kojingyoseki.adb.fukushima-u.ac.jp/top/details/197

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