Profiles and Activities

Profile

二見 亮弘(教授)
Ryoko Futami
所属専攻 人間支援システム専攻
専門分野 神経回路学・生体工学
最終学歴 東北大学工学研究科電子工学専攻
学位 工学博士(東北大学)
詳細 こちら
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主な担当授業科目

情報科学概論
計算機が持つ基本的な能力や役割を紹介し,情報科学と呼ばれる分野で今後どのような勉強をするのかを概観します。脳と計算機の関係,信号処理,制御,人工知能などについても基礎的なことを学びます。
支援システム実験
人を支援する機械を作るための基礎的知識として,センサー,アクチュエーター,アナログ・ディジタル回路,マイクロコンピューターなどを用いたシステムの設計法を学び,製作実習を行います。
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ヒューマンインターフェース
人間の心理物理的特性や,生理的特性,社会的特性などに関して理解 を深めた上で,情報システムや機械と人間との関わり合いのあり方を 考え,ヒューマンインターフェース学の基本的な視座を探ります。
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主な研究

脳卒中や脊髄損傷で麻痺した手足の筋を電気的に制御して,歩行などを補助するという福祉工学的な研究を,医師と共同で行っています。人の体の中の情報伝達には,神経でも筋でも電気が関わっているので,電子回路やコンピューターを上手に使えば困っている人の役にたてるシステムを開発できるのです。他にも,人間の感覚系のはたらきや仕組みについて,実験的研究と計算機上にモデルを作って調べる研究を行っています。

研究室紹介

二見研究室の研究テーマは,次の2つに大別されます。 
1. ニューロコンピューティング(NC) 
 脳のしくみの解明に対する情報工学的アプローチの中で明らかになった計算原理のことを,ニューロコンピューティングといいます。当研究室では,脳における言語や思考などの知的情報処理,あるいは人間の適応的な運動制御などの基礎である「時系列パターン処理」について,脳の原理や機構を推定するための心理物理的実験や,神経回路モデルの構築と解析による研究を行っています。
2. 機能的電気刺激(FES) 
 生体の電気刺激としては心臓の筋肉に対する「ペースメーカー」がよく知られています。FESとは,それと同じように腕や足の筋肉を電気パルスで刺激して,脳卒中や交通事故で麻痺になった人達の日常生活に必要な運動機能の支援を行なう方法です。当研究室では,FESに関する以下のような基礎的・応用的テーマについて,東北大学医学部の運動機能再建学講座と共同で研究を行なっています。

高校生のみなさんへ

我々の研究室での勉強は,必要なものは何でも自分で作って計測したり計算したりする練習からはじまり,世界中でまだ誰も思いつかなかったようなものを作り出す研究へとつながって行きます。高校で学ぶ数学や物理,英語や国語までもがそこでの問題解決に必要となるでしょう。もの作りやものの不思議に挑戦したい人は,その気持ちをさらに育てて下さい。そして我々と一緒に新しい問題を見つけ,解決していきましょう。

最近の著作など

1. K.Kurosawa, R.Futami, T.Watanabe, and N.Hoshimiya:
Joint Angle Control by FES using a Feedback Error Learning Controller.
IEEE Transactions on Neural Systems & Rehabilitation Engineering,
Vol.13, No.3, pp.359-371 (2005)
2. A.Iwaizumi, R.Futami, S.Kanoh, J.Gyoba:
Characteristics of Human Luminance Discrimination and Modeling a Neural Network
Based on the Response Properties of the Visual Cortex.
Biological Cybernetics, Vol.94, No.5, pp.381-392 (2006)
3. T.Fukumoto, G.Eom, S.Ohba, R.Futami and N.Hoshimiya:
Temporal Resolution of the Skin Impedance Measurement in Frequency-domain Method.
IEEE Transactions on Biomedical Engineering, Vol.54, No.1, pp.170-173 (2007)

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